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輪郭をたどり、やわらかな産毛をかすめる。 浮き出た骨と血管から、皮をまさぐり、まじまじとその複雑な描写を探すのだ。

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わたしの肌は意匠化され、みにくい垢を隠してうつる。 わたしの心は意匠化され、よけいなものだと隠してうつる。 指でつたう軌跡は簡略化され、わたしの証拠すら消えてしまう。 こんなにも不明瞭で美しい輪郭がもう、誰もふれることができないのだ。

いま、わたしの脚は曲線を忘れ、角ばった骨は丸く規則的になって、 最後にはなにもなくなった。

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